今回は「目論見書(もくろみしょ)」についてお話します。
目論見書とは、商品の取扱説明書みたいなものです。
細かい文字だらけで開いた瞬間に読む気が失せますが、3つのチェックポイントを抑えておけば細かい文字を読む必要はありませんのでご安心ください。
この記事を読めば、運用商品の中身の調べ方がわかる様になる為、「より納得のいく商品選びができるようになる」はずです。
目論見書の開き方
まず、企業型確定拠出年金のマイページにログインして商品一覧を開きます。
ログインの方法がわからないという方は前回の記事を参考に。(といっても勤め先の総務に問い合わせるだけです)
次に、目論見書を見たい商品の商品名をクリックします。今回は例として国内株式の「三菱UFJ国内株式インデックスファンド」の目論見書を見てみます。
するとこんな画面になります。
赤枠で囲った箇所「商品情報」を開きます。
「目論見書」の項目のPDFを開きます。
これで目論見書を開くことが出来ます。
目論見書内のチェックポイント
チェックポイントは下記3つです。
・ファンド(商品)の目的と特色
・組入れ上位銘柄
・信託報酬
それぞれ見ていきましょう。
ファンド(商品)の目的と特色
ページを捲っていくとすぐにあります。
この商品は「TOPIX」に連動すると書いてあります。TOPIXとは「東証株価指数」といい「東証一部上場企業全体の株価」です。
つまりこの商品は「日本の一部上場企業 約2000銘柄全体に投資を行うもの」という事です。1商品だけで約2000もの会社の株を買うと聞くと、ある程度リスク分散されていることがわかります。
組入れ上位銘柄
続いて組入れ上位銘柄です。目論見書を捲っていきましょう。
「運用実績」というページに記載されています。
上位10銘柄しか記載がありませんが、実際は約2000銘柄に投資をしています。
上位10銘柄は、誰もが知る有名企業ばかりです。
この商品に1000円投資すれば、トヨタ自動車の株へ35円程投資するのとほぼ同じという事です。
国内時価総額ランキング1位の優良企業であるトヨタ自動車の株を買う場合は約70万円程必要ですが、投資信託であれば少額で投資をする事ができます。
信託報酬
最後に信託報酬です。
ページを捲ると「手数料等」というページの下の方に「ファンドの費用」という欄があります。
他にも確認する方法はありますが、目論見書の中ではこういった記載となっています。
信託報酬は「手数料」なので、「信託会社」「販売会社」「受託会社」へそれぞれ手数料を支払う事になります。
パッシブファンド(インデックスファンド)であれば手数料0.5%未満と非常に安いものが多いです。
まとめ
目論見書を開いて、下記3つのポイントをチェックしましょう。
・ファンド(商品)の目的と特色
・組入れ上位銘柄
・信託報酬
この3つのポイントを他の商品と比較して、自分の納得できる商品で資産運用をしましょう。
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