確定拠出年金をこれから始めるあなたへ。
確定拠出年金は少しクセのある投資だと、個人的には思ってます。
メリット・デメリットを理解したうえで始めるべきです。
結論
・後輩に確定拠出年金を勧めたが、本当に正しい事なのだろうか?という疑問を持った。
・お金の価値は年齢によって変わる。
・今、積み立てしたお金が何年後にいくらになっていれば妥当か?
経緯
実は今日、「確定拠出年金の申込書をもらいました。どう書けばいいですか?」と別部署の後輩から相談を受けました。
この後輩は確定拠出年金に加入しておらず、以前から私が個人的に加入を勧めていました。
入社したばかりの方だったので、毎月の掛金(拠出金)も約1000円程度と少額です。
その為、外国株式メインで積み立てする事を勧めました。
一通りの説明を終えて私が感じたのは「本当に勧めるべきだったのだろうか?」という疑問でした。
なので改めて「デメリット」について、私なりの考えを記事にします。
デメリットを十分に理解する事で、後悔しにくい選択(納得感のある選択)が出来ると思った為です。
今回は、確定拠出年金のデメリットについて私なりの考えを記事にします。
確定拠出年金のデメリット
・一度拠出したお金は60歳まで現金化出来ない。
・転職する際、転職先が確定拠出年金を取り扱っていなかった場合、運用手数料が自己負担となる「iDeCo(イデコ)」へと切り替えなければならない。
この2点です。
この記事では、1つ目のデメリット「60歳まで現金化出来ない」についてお話します。
お金の価値は年齢によって異なる
個人的には「お金の価値は年齢によって異なる」と思っています。
小学生の時に手にした1,000円札、
高校生の時に手にした1,000円札、
社会人1年目で手にした1,000円札、
社会人15年目で手にする1,000円札。
同じ1,000円札でも、明らかに価値が下がっています。
では、60歳になった時の1,000円札はどうでしょうか?
感覚的には「かなり価値が下がっているのではないか?」と思います。
この理屈で考えると
「22歳で積み立てた1,000円が60歳まで使えない」というのは大きなデメリットだと思います。
1,000円どころの話ではない!
仮に22歳で確定拠出年金に加入した場合、私の会社では恐らく60歳時点で「約340万円」の積み立て金となります。
新卒で22歳で入社した場合、毎月1,000円程度の積み立てから始まります。
年間で12,000円です。
あくまで私の予想値ですが、以下の様な積み立て金の推移となるのではないかと予想します。
この表の「合計」の欄が「拘束される金額」です。
31歳で約30万円拘束されています。
例えば、「31歳で車を買う」事になった際に「このお金が無かったがためにカーローンを組んだ」なんて事があるとしたら・・・
正直カーローンの利率を考えると「確定拠出年金をやっていない方が良かった」となり得ます。
31歳の時の30万円と、60歳の時の30万円は価値が違うと思います。
41歳では約103万円が拘束されています。
例えば、
「この103万円があれば、子供を塾に通わす事が出来た・・・」
「この103万円があれば旅行に行けた・・・」
なんて事があるとしたら・・・
非常に極端な話ですが、
この様に考えると「デメリットだ!」と思う方もいるのではないでしょうか?
デメリット許容する為の考え方
では次に、「デメリットを許容する為の考え方」について解説します。
1つ質問です。
「22歳で拘束される1,000円は、60歳になったらいくらに増えていれば妥当ですか?」
2000円になっていれば妥当だ!
いやいや、1万円くらいになっていれば妥当!
答えは人それぞれだと思います。
以下が「22歳で積み立てた1000円の価格推移」です。
年利回り1%、3%、5%の3パターンで比較します。
年利回り5%の場合、22歳で積み立てた1,000円はなんと約6倍の約6000円となります。
これは「複利の効果」が働く為です。
いわゆる「雪だるま式に増えていく」というやつです。
この「年利回り5%」は「外国株式」に連動する投資信託であれば
過去の数値を見る限り、非常に現実的な数字です。
「22歳の1000円」と「60歳の6000円」
この比較をどう思いますか?
何十年も先の話という方もいると思います。
生きていれば価値観も変わってきますので、「何とも言えない・・・」という人もいると思います。
ここをイメージすると「確定拠出年金を始めるかどうか?」を決める一つの材料になると思います。
以下は「毎月積み立てを行い、年利回り5%で60歳を迎えた場合」の価格推移です。
最終的には340万円が750万円となります。
しかしながら、これは定年ギリギリまでリスクを取った場合であり、
おススメとしては、55歳くらいから「株式」を「元本保証型や債券」に移すと良いとされています。
例えば、
「55歳以降で運用利回りが5%を超えた場合、株式で積み立てたお金を少しづつ債券に移す」
みたいな感じです。
どうでしょうか?
「デメリットを許容」出来そうですか?
現時点での運用成績
以下は現時点の私の運用成績です。
青=積立金
赤棒=評価金額
緑ライン=5.0%ライン
私は運用資産のほとんどが外国株式です。
定年まで残り約25年あります。
あと20年は、今のまま放っておこうと思います。
まとめ
今回は、確定拠出年金のデメリットについて
私なりの考えを記事にしました。
・後輩に確定拠出年金を勧めたが、本当に正しい事なのだろうか?という疑問を持った。
・お金の価値は年齢によって変わる。
・今、積み立てしたお金が何年後にいくらになっていれば妥当か?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
何か1つでも参考になるお話があれば幸いです。
今後も、私の確定拠出年金の運用成果を定期的にアップしていきます。
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