今回は「つみたてNISAを某地方銀行でやってみた結果…?」というテーマでお話をします。
この記事を読めば、
・つみたてNISAを一般的な銀行で始めるべきか?
・なぜ多くの人は「SBI証券・楽天証券」を勧めるのか?
という疑問について、理解を深めることが出来ると思います。
先に結論を言うと、楽天銀行でのつみたてNISAと比較して
想像以上に不便でした。
何が不便だったのか?詳しく説明します。
地方銀行でつみたてNISAを始めた「きっかけ」
今回の話は、私の母親がつみたてNISAを始めた時の話です。
つみたてNISAを知らない母親が「定期預金を毎月4万円つみたてしている」という話を聞いて、私は「絶句」しました(笑)
結果的に母親は「メインバンクの静岡銀行(しずぎん)でならやる」との事でした。
もちろん、3種の神器である「楽天カード、楽天銀行、楽天証券」を強く勧めましたが、母の意見が変わることはありませんでした。
「とにかく面倒なことはいやだ」という意見が強かった為です。
仮に友人に「つみたてNISA」を勧める場合、一通りの説明を終えた後に
「面倒くさい」と言われてしまったら、そこで終わりです。
「価値観は人それぞれ」の為です。
しかし今回は、私の身内です。
「静銀ならやってもいい」と言ってくれただけ良しとします。
ちなみに「全ての手続きを私がやるから楽天でやろう!」というのは却下されました。
しずぎんでつみたてNISAをやろうと決意した理由
理由はシンプルで、
しずぎんの「つみたてNISA」対象商品の中に「楽天VTI」があったからです。
ネット銀行ではなく大手銀行や地方銀行の場合、「つみたてNISA対象商品」の種類が少ない事が多いです。
では、しずぎんのつみたてNISA対象商品ラインナップを見てみましょう。
しずぎんつみたてNISA商品ラインナップ
全28種類です。
◆バランス型(全9種類)
◆国内株式(全7種類)
◆海外株式(全12種類)
いかがでしょうか?
既につみたてNISAを利用している方はわかるかもしれませんが
なぜ、「三菱UFJ信託銀行」の商品を取り扱っているのに「eMAXIS Slimシリーズ」が無いのか…?
幸い、「楽天全米株式インデックスファンド(通称:楽天VTI)」があったので
しずぎんのつみたてNISAを開始する事を決めました。
しずぎんのつみたてNISAで良かった事/良くなかった事
◆良かった点
● つみたてNISA口座開設を店頭窓口で行うことが出来る。
以上です。初心者にはありがたい事かもしれません。
◆良くなかった点
● 店頭窓口でやってもらえる事に制限がある
特定の商品以外の商品の場合、窓口で手続きが出来るのは「口座開設まで」です。
インターネットで「しずぎんダイレクト」へ新規登録を行い、ログインし、商品選択、金額設定、目論見書確認等は「窓口では対応できない為、自分でやってください」と言われます。
● 毎月つみたて設定で33,333円/月が設定できない
100円単位でしか設定が出来ないため、33,300円/月の設定が限界です。
● 年間40万円の「つみたてNISA枠」を上限まで使い切ることが出来ない
6月から始めた為、2020年は6~12月の計7ヵ月のつみたてが可能です。SBI証券や楽天証券の場合は仮に6月から始めた場合でも「毎月57,142円のつみたて」を行う事で「399,994円/年」のつみたてが可能です。
しかし、しずぎんの場合は6月から始めた場合でも「33,300円/月」のつみたてしか出来ません。
その為、今年は231,000円/年のつみたてとなり、「169,000円の枠は消滅します」
※電話で問い合わせた所「今年の169,000円の枠はつかえない」との回答でした。
● 「しずぎんダイレクト」が使いにくい
「SBI証券が使いにくい」という話はよく聞きますが、その比ではないです。
つみたて設定中に「戻る」を押すと最初からになってしまう所があったりして、お世辞にも使いやすいとは思えませんでした。
今後の改善に期待します。
まとめ
今までお世話になってきた地方銀行でのつみたてNISAの利用。
メリット・デメリットを理解した上で利用するのであれば問題ないと思います。
しかし、私は個人的に、デメリットが多く感じたので
ネット証券を強くお勧めします。
「つみたてNISA」をメインに投資をするなら以下のどちらかが無難です。
・楽天証券で「eMAXSI Slim 全世界 or 米国」をつみたて。
・SBI証券で「SBI・バンガード・S&P500」をつみたて。※SBI証券限定商品
これから始める方は是非参考にしてみてください。
また、既に始めている方は「20年後に知って後悔した」とならないように、早めに見直しをしましょう。
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